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デザインについて

感情を揺るがすデザイン

小阪裕司さんの「かいたい!」のスイッチを押す方法を読みました。
非常に良書だと思います。
「Objects of Desire: Design and Society Since 1750」を読んだときに思った事(よい広告とは消費者が将来なりたいイメージを売るということ)の具体例が非常に理論的に書かれていて参考になりました。

ポイントは「広告、販促は購買者の欲望、想像をを喚起させる」という事。
僕がとくに面白いと思ったポイントは2つです。

1:脳は不況を知らない
まさにその通り!
人の購買パターンには2つの順序があり、まずはじめに欲しいか欲しくないか、その次が実際に買えるかどうか。前者はより感情的で後者はより理性的な行動。不況は後者の ハードルを上げるが、前者の感情には作用しないので、不況で物が売れなくなったと言っている人たちは前者を魅力的にする努力を怠っているだけではないだろうか?という言うことらしいです。確かにどうしてもほしいものは他のものを切り詰めても買っちゃいますよね。

2:ミラーニューロン
これはなぜ人々は広告、スポーツ、アートなどを見て感情移入できるのか?という疑問を科学的に解明するものです。このミラーニューロンの働きは、見たもの、聞いたもの、読んだものなどを自分があたかも経験したかのように感じさせるというものだそうです。ゆえに小説などを読んだだけでその物語をあたかも自分が経験したかのように感動できるみたいです。このミラーニューロンは広告は消費者の欲望を刺激しあたかも将来の自分がそうであるかのように感じさせる、ということにつながるものだと思います。

消費とか経済のことになると感情が無視されがちですが感情は立派な人間の活動であり、消費活動に関係してくるという持論を裏付ける(後押ししてくれる)よい本だと思いました。

勉強になりました。デザインは本当に奥が深いです。

フィボナッチデザイン

昨日実家のイチョウの低木を見てふっと気がつきました。
これはまさにフィボナッチ配列!!
イチョウの木がまだ小さいから、枝の先端の方から葉っぱを見ることができました、その写真がこれです。

フィボナッチデザイン

ほんとにフィボナッチ配列で並んでるんですね。
結構感激しました。