タグ別アーカイブ: 感性デザイン

ウェブサイトのMac対応をしました。

Google Analytics等で見ると、
ユニットデザインのウェブサイト観覧者はMac使用者の方が結構多いので
やらなきゃなーって思っていたのですが、なかなかできず・・・
本日やっとMacでのレイアウト崩れを解消しました。

字間を詰めただけなので、ちょっと無理やり感はありますがしばらくはこれで。
ちょっと読みづらくなってしまったかな。

MacにしろWinにしろ、閉じるアイコンが右だとか左だとか
CtrlとAltの位置とか、ほんとやめて。
Web関係のことをやっていると、ほんとに色々な事を統一してくれーって思います。
とくにIE。

写真はWebとは全く無関係な遊具。

おしゃれな滑り台
良いデザインです。

誰のためのデザイン?

旅行中にとてもコーヒーの美味しいお店に入ったのですが、そこで出てきたコースターが面白く、旅行中なのにすこしデザインについて考察してしまいました。(友達にうざがられてしまいました。)

まずは写真を見てください。

デザインコースター画像

ぱっと見おしゃれなデザインコースターですよね。僕もはじめにデザインに惹かれました。
紙屋さんがやっているコーヒーショップですので材質は紙でしょう。(覚えてなし)

問題はつまみ部分です。はじめ「片付けるときに持ちやすいようになっているんだな。」と思い、デザインと使い勝手の両立のうまく取れたデザインだと思いました。確かに水でくっついてしまったりして平らなコースターは片付けるときにやりづらいです。

しかし、こうは考えられないでしょうか?このコースターは出し手(お店)の都合により使い手(お客)の使い勝手を邪魔している、と。

なぜなら端にある持ち上がりにコップを置いてしまったときに、コップがバランスを崩しこぼれてしまう可能性があるからです。(そうやって考えると日本茶の受け皿とかってすごくバランス悪いですね・・・)まあこれくらいの出っ張りでどうこうなるって事はあまりないでしょうが、ユニバーサルデザインなど考え始めると、そういったことも重要になってきますしね。

そうやって考え出すと色々なアイデアやシチュエーションが浮かんできて、うきうきしました。

デザインに正解はありません。はじめに考えた、出し手側からのデザインとの両立もとてもいいと思います。しかしデザイナーである以上よい点を認めた上で、それの持つ悪い点や改良点、代替案も同時に考えて見るのも重要だとおもいます。アイデアってのはどこにでも転がっていますね。

感情を揺るがすデザイン

小阪裕司さんの「かいたい!」のスイッチを押す方法を読みました。
非常に良書だと思います。
「Objects of Desire: Design and Society Since 1750」を読んだときに思った事(よい広告とは消費者が将来なりたいイメージを売るということ)の具体例が非常に理論的に書かれていて参考になりました。

ポイントは「広告、販促は購買者の欲望、想像をを喚起させる」という事。
僕がとくに面白いと思ったポイントは2つです。

1:脳は不況を知らない
まさにその通り!
人の購買パターンには2つの順序があり、まずはじめに欲しいか欲しくないか、その次が実際に買えるかどうか。前者はより感情的で後者はより理性的な行動。不況は後者の ハードルを上げるが、前者の感情には作用しないので、不況で物が売れなくなったと言っている人たちは前者を魅力的にする努力を怠っているだけではないだろうか?という言うことらしいです。確かにどうしてもほしいものは他のものを切り詰めても買っちゃいますよね。

2:ミラーニューロン
これはなぜ人々は広告、スポーツ、アートなどを見て感情移入できるのか?という疑問を科学的に解明するものです。このミラーニューロンの働きは、見たもの、聞いたもの、読んだものなどを自分があたかも経験したかのように感じさせるというものだそうです。ゆえに小説などを読んだだけでその物語をあたかも自分が経験したかのように感動できるみたいです。このミラーニューロンは広告は消費者の欲望を刺激しあたかも将来の自分がそうであるかのように感じさせる、ということにつながるものだと思います。

消費とか経済のことになると感情が無視されがちですが感情は立派な人間の活動であり、消費活動に関係してくるという持論を裏付ける(後押ししてくれる)よい本だと思いました。

勉強になりました。デザインは本当に奥が深いです。