フラグメントフローの修理とカスタマイズ

今回はシルバーの修理とカスタマイズについて。

先日お客様からシルバーのチェーンが切れてしまったので直してほしいとのご依頼が。

チェーンの一部分切れてしまっているだけなら、ロー付けでくっつけることも可能なのですが、シルバーの場合、よほど変わったもの以外は新しいものに付け替えてしまった方がお安くできることが多いです。今回もチェーンを新しくすることにしました。又お客様のご要望で少し太めのチェーンにすることになりました。

さて、ここで問題が、こちらのペンダントは標準でお売りしたときについているチェーンの太さがつけられる最大サイズなのです。そこでペンダントヘッド自体を加工することにしました。

Repair1
まずはざっくりと切り取ります。

まずヘッドのチェーンが通る部分を切り取ります。次に、シルバーの板をやすりで削ったりして一回り大きめのチェーンが入る用にパーツを作ります。今回のヘッドはチェーンが通る部分がデザインと一体化するようになっているので、デザインを壊さないように慎重に形状を決めました。そしてそれをロー付けして磨きます。

Repair2
ロー付けするとこのようになります。

今回はしっかりと磨かずにラフな感じのフィニッシュをご希望でしたので、あえて軽く傷を残すなどをして磨き、完成です。

Repair3
チェーンの太さの違いが判りますでしょうか?

チェーンも太くなり、お客様の雰囲気にぴったりにカスタマイズすることができました。

ユニットデザインではこういったカスタマイズも手掛けています。デザインをもう少し自分好みにカスタマイズしたいといったご要望など、なんでもお気軽にご連絡ください。

余談ですが、今回切れたチェーンを軽く引っ張ると次から次へと切れていきました。不思議に思いルーペで拡大して見てみると、すべてのロー目が溶けて?なくなっています。お客様の汗の性質、ジム等でつかる塩素のきつい風呂の湯船等など、考えられることはいろいろありますが、決定的なことは分からずじまいです。長年この世界にいますがこういったこともあるものなんだと、考えさせられました。

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