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フラグメントフローの修理とカスタマイズ

今回はシルバーの修理とカスタマイズについて。

先日お客様からシルバーのチェーンが切れてしまったので直してほしいとのご依頼が。

チェーンの一部分切れてしまっているだけなら、ロー付けでくっつけることも可能なのですが、シルバーの場合、よほど変わったもの以外は新しいものに付け替えてしまった方がお安くできることが多いです。今回もチェーンを新しくすることにしました。又お客様のご要望で少し太めのチェーンにすることになりました。

さて、ここで問題が、こちらのペンダントは標準でお売りしたときについているチェーンの太さがつけられる最大サイズなのです。そこでペンダントヘッド自体を加工することにしました。

Repair1
まずはざっくりと切り取ります。

まずヘッドのチェーンが通る部分を切り取ります。次に、シルバーの板をやすりで削ったりして一回り大きめのチェーンが入る用にパーツを作ります。今回のヘッドはチェーンが通る部分がデザインと一体化するようになっているので、デザインを壊さないように慎重に形状を決めました。そしてそれをロー付けして磨きます。

Repair2
ロー付けするとこのようになります。

今回はしっかりと磨かずにラフな感じのフィニッシュをご希望でしたので、あえて軽く傷を残すなどをして磨き、完成です。

Repair3
チェーンの太さの違いが判りますでしょうか?

チェーンも太くなり、お客様の雰囲気にぴったりにカスタマイズすることができました。

ユニットデザインではこういったカスタマイズも手掛けています。デザインをもう少し自分好みにカスタマイズしたいといったご要望など、なんでもお気軽にご連絡ください。

余談ですが、今回切れたチェーンを軽く引っ張ると次から次へと切れていきました。不思議に思いルーペで拡大して見てみると、すべてのロー目が溶けて?なくなっています。お客様の汗の性質、ジム等でつかる塩素のきつい風呂の湯船等など、考えられることはいろいろありますが、決定的なことは分からずじまいです。長年この世界にいますがこういったこともあるものなんだと、考えさせられました。

渋谷ヒカリエで催事中です。

ご連絡が遅くなってしまいましたが、現在渋谷ヒカリエ8Fで催事をおこなっております。

ハックアワードの部門賞をいただいたアイデアのジュエリーとしての完成形を、日本初披露しています。
音声を取り込みジュエリーデザインをその場で作り上げる「voice」。
今までなかった系統の商品ですので、詳細は直接ヒカリエで。

ヒカリエ自体いろんなイベントがあり大盛り上がりなので、
この機会にぜひ「Voice」を体感しにいらしてくださいね。
25日までですので、お早目に!!

voice jewellery
Voiceのポスターがいいかんじです。

新しいショップカード。

ショップカードがなくなってしまったので、新しいショップカードを作りました。

今回はボロノイパターンををメインに配置して、シンプルかつ目立つカードに仕上がりました。
色々とパターンを出し、シンプルですごくいい感じのものができたのですが、
他のブランドのカードの横に並べる事等を考え、少しシンプルすぎると判断して、没。代替案を探してデザインし直し。
そしてさらに詰めて最終的なデザインを決定しました。

それ自体を見るとデザイン的にとてもよくても、他との関係(それがどのように使われるか等)まで考えるといまいちとなる場合があります。特に特注のジュエリーなどは、形状はいいがお客様に合わせていただくと指が太く見えてしまう・・・そんなことまで考えてデザインをしなければいけません。やればやるほど色々と課題が見えてくる。デザインとはほんとに奥が深いです。

出来上がったショップカードは一週間くらいで印刷から上がってきますので、その時また最終デザインをアップしますね。写真にはもう写ってますので、どれを選んだか当ててみてください。

uni-t Design Shop Card
色々な案を出し最終調整。

デザインとは?

中国のブランドのファッションジュエリーのデザインがだいぶ大詰めになってきました。
デザインの方向性を決めるのに今回はライノとグラスホッパーが活躍しています。

ライノでラインを引き、そのラインに沿ってグラスホッパーでパラメトリックに面を作り、
指定したパターンを作った面にグラスホッパーで張る。
言葉にすると簡単ですが、それなりに専門知識が必要な作業なんですよ。

しかしグラスホッパーはほんとに便利です。
理系は基本的に面倒くさがり屋なので、こういう便利なプラグインは本当に重宝します。
単調作業は自動化して楽に、のはずですが、自動化するために色々ととめんどくさい作業をする。
理系って基本こんな人が多いと思います。

さて、写真は今やっているデザインの切れ端、要はゴミです。
でも美しくないですか?

デザインはゼロから作り出すものだけではありません。
そこにあるものの美しさを発見するのもデザインの一つです。
実はZanzoもそういった方法で出来上がったデザインなんですよ。

デザインっていろいろあって面白いですよね。

beauty of things
端材の持つ美しさ。

14金でのセミオーダージュエリー完成しました。

ユニットデザインの中でも一番の理系デザイン「ボロノイ」コレクション。
今回お客様からボロノイのピアス ハーフムーンをK14イエローゴールドで別注をいただきました。

最高に美しいボロノイピアスが出来上がりました。
写真ではわかりにくいですが、美しいつやとK14イエローならではの淡い金色が
作品の良さをさらに高めてくれているように思います。
また、ポストの部分はK18を使用しており、アレルギー対策にもなっております。

ここで一つ素敵なお話を

今回別注をいただいた方のお名前に「朋」の字が使われているらしく、
月の形をしたピアスを探していたそうです。
月の形のピアスが両耳で輝く。それは自分自身の輝きを表しています。
勝手にストーリーを付け足してしまいましたが、作っているこちらがうれしくなるお話です。

とても素敵なストーリーがまた一つ、ユニットデザインのコレクションに追加されました。

お客様のご要望には最大限お答えいたします。
今回のようにすべてを違う金属で作るのも、一部分の素材や色を変えるのも、フルオーダーなども、
お客様をより一層輝かせるわがままを当方にお聞かせください。

voronoi earring halfMoon
K14イエローゴールでの別注品です。